3月2日放送の「爆報!THE フライデー」では「ワイドショーを騒がせた美女」として史上最悪の冤罪事件と言われた「メルボルン事件」で逮捕された本多千香さんが特集されます。今回は、メルボルン事件の真相や本多千香さんや真犯人とも言われている通訳ガイドのチャーリーについて調査しました。
メルボルン事件とは?
メルボルン事件とは、1992年6月、オーストラリアのメルボルン空港で日本人観光客らの所持するスーツケースから大量の麻薬が発見され、逮捕された事件。
逮捕された日本人観光客5名は一貫して犯行を否認し、連邦最高裁まで争いましが、麻薬密輸の罪により懲役15年から20年の刑が確定しました。
メルボルン事件の詳細は?
この旅行は日本人男性4名、女性3名のグループでした。
参加者は以下のとおり。
勝野良男: この旅行の企画者。元暴力団員。公文書偽造、拳銃所持、向精神薬所持の前科がある。
勝野正治: 勝野良男の長兄。
勝野光男: 勝野良男の次兄。
浅見喜一郎 : 勝野良男の知人。
本多千香 : 勝野光男の知人女性。逮捕、拘留された唯一の女性
Aさん : 勝野良男の知人女性。逮捕されずに帰国。
Bさん : Aの友人女性。逮捕されずに帰国。
当時、勝野良男は輸入雑貨商を営んでおり、マレーシアへ頻繁に渡航していました。
勝野良男は兄の勝野正治、勝野光男と知人の浅見喜一郎さんに依頼して、オーストラリアに同行してくれる人を探していたところ、思い浮かんだのが、千香さんだったのでしょう。
当時、千香さんは勝野光男の行きつけのパブで働いていたのです。
92年3月に、勝野光男からオーストラリア旅行に誘われました。
『旅行費用はすべて自分(勝野良男)が負担するから。』
との文句に千香さんは行くことを決意したのでしょうね。
同年6月15日、成田空港から7人揃って出発するも、なんと、千香さんは、光男さん以外は初対面だったようです。
微妙な雰囲気のまま行ったのでしょうね。
グループは、オーストラリア(メルボルン)に向かうため、成田空港からマレーシア航空で途中経由のクアラルンプール国際空港(マレーシア)に向かいました。
クアラルンプール国際空港に到着後、勝野良男の知人であるチャーリーと名乗る通訳ガイドと合流。
その後、日本食レストラン(サクラレストラン)で食事中に事件が起こります。
全員のスーツケースを乗せた車が駐車場で盗まれてしまったのです。
「しかも車ごと!!」
「私なら、撃沈です。」
翌日、チャーリーから荷物が見つかったと連絡があったが、スーツケースは壊されており、チャーリーが用意した別のスーツケースを渡されました。
この辺りから、チャーリーの怪しさはプンプンですね。
この時、新しいスーツケースを渡された本多千香さんはケースが重いことを不審に思ったそうです。
その後、男女7人のグループは、メルボルン(オーストラリア)に向けて出発しました。
1992年6月16日、マレーシア航空121便にて、メルボルン空港に到着しました。
ここで、
入国審査において勝野良男が不審人物であると判明し、このグループは拘束されてしまいました。
その後、荷物のX線検査の結果、勝野正治、勝野光男、浅見喜一郎さん、本多千香さんの荷物が二重に加工されていることが判明し、スーツケースの内部から麻薬13キロ(末端価格にして8億4千5百万円)が出てきました。
しかし、この旅行の企画者でもある勝野良男さんのスーツケースには麻薬が入っていなかったのでした。
千香さんは、麻薬について全く知らないと主張しましたが、オーストラリア当局に逮捕、拘留されてしまいます。
7人のうち、Aさん、Bさんは逮捕されずに帰国。
裁判の結果、勝野良男さんが主犯格として懲役20年、勝野正治、勝野光男、 浅見喜一郎さん、 本多千香さんは懲役15年の有罪判決を受けて刑務所に収監されました。
本多千香や勝野兄弟の現在とは?
2002年11月、5名はオーストラリアの刑務所で服役した後、勝野正治、勝野光男、 浅見喜一郎さん、 本多千香さんが仮釈放され帰国します。
刑務所生活は10年半にも及びました。そうです、末端価格にして8億4千5百万円分の超大量密輸の刑は重いです。
現在は、さいたま市で、一人暮らししているようです。年齢も61歳となりました。人生で一番楽しい時期であろう10年間は獄中暮らしでした。
また2006年に勝野良男も仮釈放され日本に帰国しています。
メルボルン事件の真相とは?
メルボルン事件の真相は、オーストラリアのメディアが発表した通り、日本の暴◯団による麻薬密輸事件だったのではないでしょうか
この事件の詳細が書かれた『麻薬の運び屋にされて』という本があります。
この本は、本多千香さんの生い立ちから始まり、出発日の計画が何度も変更された、一緒に同行した日本人男性一人が旅行の直前まで刑務所に入っていたことが書いてあります。
逮捕され裁判にかけられた5人のうち、本多千香さんと浅見喜一郎さんの2人は本当に事実を知らなかったので、冤罪だと思います。
勝野良男は日本出国前から中国のシンジケートと麻薬密輸の計画を練っていたようです。
巻き込まれた2人の無実の人は本当にかわいそうですが、残りの3人は『エセ冤罪を日本国民に煽り立てている暴力団員』だということがこの本を読むとわかります。
10年半も異国の刑務所暮らしとは、人生はどこでどうなるかわからないです。
忘れかけている事件ではあるが、服役した彼らの時間はもどらない絶対風化させてはいけない事件だと思います。
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