『やりすぎ都市伝説SP 2017夏』で旧ソ連が作った最強の核兵器が紹介されました。最強の核兵器「ツァーリボンバ」は、1961年10月30日にノヴァヤゼムリャで、唯一の大気圏内核実験が行なわれました。今回は「ツァーリボンバ」の跡地の現在やgoogleマップで確認できるかを調べてみました。
ツァーリボンバとは?
水素爆弾『ツァーリ・ボンバ』が炸裂する動画
ツァーリ・ボンバは、ソ連が開発した人類史上最大の水素爆弾の通称である。正式名称はAN602であり、開発時のコードネームはイワンであった。「ツァーリ・ボンバ」の名称は西側諸国が、クレムリンに展示されている世界最大の鐘ツァーリ・コロコル、世界最大の大砲ツァーリ・プーシュカになぞらえてつけたものであるが、現在はロシアでも広く用いられている。なお他国の文献で「正式名称」として使用される「RDS-220」「RN202」はキリル文字での正式名称「РДС-202」「РН202」をラテン文字に翻字したもの。
単一兵器としての威力は人類史上最大であり、1961年10月30日にノヴァヤゼムリャで、唯一の大気圏内核実験が行なわれ消費された(以後製造されていない)。
ツァーリボンバの威力は?
TNT換算で99,000キロトン(約100メガトン)、実際の出力は後述のように、50メガトンに制限されたが、それでも広島型原子爆弾「リトルボーイ」の3,300倍(リトルボーイは15キロトン)に達する。第二次世界大戦中に全世界で使われた総爆薬量の10倍の威力を持つといわれるこの100メガトン級(実際は50メガトン)核爆弾の核爆発は2,000キロメートル離れた場所からも確認され、その衝撃波は地球を3周した。
ツァーリボンバの跡地の現在は?
ツァーリ・ボンバは北極海にあるソ連領ノヴァヤゼムリャ(73.85°N 54.50°E)上空で投下された。投下高度は10,500メートルで、内蔵された気圧計によって高度4,000メートル(海抜4,200メートル)に降下した時点で爆発した。一次放射線の致死域(500rem)は半径6.6キロメートル、爆風による人員殺傷範囲は23キロメートル、致命的な火傷を負う熱線の効果範囲は実に58キロメートルにも及んだと見られている。
爆発による火球は地表まで届き(但し、衝撃波により実際の接触は妨げられた)、上部は投下高度と同程度まで到達(すなわち火球は投下高度とほぼ等しい長さの直径にまで成長した)。その様子は1,000キロメートル離れた地点からも見えたという。
生じたキノコ雲は高さ60キロメートル、幅30-40キロメートルであった。水素爆弾の性質上、核分裂による放射性汚染はわずかだった。この爆発による衝撃波は地球を3周してもなお空振計に記録され、日本の測候所でも衝撃波到達が観測された。
当初、アメリカはツァーリ・ボンバの爆発力を57メガトンと推測していたが、1991年に公開されたソ連の関連資料により実際は50メガトンであったことが判明した。
その減少を含んでもなお、ツァーリ・ボンバの破壊力は単一の兵器としては人類史上最強である。ちなみに、アメリカが開発した最大の核爆弾B41の核出力は最大でも25メガトンであるとされ、核爆発実験では1954年3月1日のキャッスル作戦(ブラボー実験)の15メガトンが最大である。
TNT換算50メガトンの爆発では2.1×1017ジュール(= 210PJ)のエネルギーが解放される。爆発中の平均仕事率は5.3×1024ワット(= 5.3YW)に相当した。この仕事率は太陽の光度の約1.4パーセントにあたる
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