福井県高浜町の建設会社かの森山栄治元助役を通して関西電力幹部に約3億2000万円もの原発マネーが流れていた事が発覚。森山栄治元助役は退職後も関西電力や原発事業に絶大な影響力を持ち、地元では「天皇」とも呼ばれていたというのですが、どういう人物だったのでしょうか。今回は、森山栄治元助役の経歴・家族(嫁・子供)と高浜町の自宅を調査しました。
森山栄治元助役の経歴は?
森山栄治元助役の出身地は福井県大飯郡高浜町で、生年月日は1928年10月15日です。
2019年3月にお亡くなりになりました。享年90歳。
森山栄治元助役は、結婚していて嫁や子供がおり、孫(40代)は京大出身、東京地検特捜部の現役検事と判明しています。
1969年12月 | 高浜町役場に入庁 |
1971年 | 総括課長兼建設課長に就任 |
1975年10月 | 収入役に就任 |
1977年4月 | 高浜町助役に就任 |
1987年5月 | 高浜町役場を退職 |
1987年 | 関電プラントの顧問に就任 |
森山栄治元助役が高浜町役場に入庁したのは、1969年12月なので41歳の時ですが、経歴を見ると、わずか2年で「総括課長兼建設課長」に就任していることがわかります。
また、1987年に高浜町役場を退職後は、関電プラント株式会社の顧問に就任し、2018年12月までの約30年間も報酬を得ていました。
関電プラント株式会社とは、主に関西電力の火力発電所・原子力発電所、および各種プラントの建設、保全を専門とする会社です。
関電プラントは森山栄治元助役に3億円以上の原発マネーを提供していた高浜町の建設会社に1億5000万円もの工事を発注しています。
森山栄治元助役の自宅はどこ?
出典元:https://youtakanashi.com/moriyama-eiji/
森山氏の自宅は、JR小浜線三松駅から15分ほど歩いた地区に位置する静かな住宅街にある。
広大な敷地を取り囲む高さ約2メートルの塀が、周囲に並ぶ古い日本家屋や小さな旅館の中で異彩を放っている。
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・平屋建ての木造日本家屋
・真っ白なコンクリート造の2階建ての建物も隣接
・三角屋根で高さ3~4メートルほどの土蔵
・庭には複数の石の灯籠
古きよき日本の豪邸って感じですね。
森山栄治元助役の自宅の広さがハンパない!
森山栄治元助役の自宅の広さは、登記簿によると
・土地は約1000平方メートル
・日本家屋の床面積は181平方メートル
・コンクリート造の建物は1階部分が同151平方メートル
森山栄治元助役が土地を購入したのは、1973年。
高浜原発1、2号機の建設が着手された頃ですね。
これは何を意味するのでしょうか?
森山栄治元助役の学歴(高校・大学)はどこ?
学歴は公表されていませんでした。
「週間新潮」によると、高校は地元の高校を卒業し、大阪にある工業系の専門学校に進学したと記載してありました。
専門学校を卒業後、1949年(21歳)に京都府に奉職。
1958年(30歳)に京都府綾部市役所に臨時職員として採用されています。
森山栄治元助役と関電の関係がヤバい!
森山氏の発言 少しでも森山氏にいに沿わない事があると、急に激高し「無礼者!」「お前は何様だ!」「お前みたいなのがわしには歯向かうのか」お前とも関電とも関係を断ち切る。 発電所を運営できなくしてる。 お前の家にダンプを突っ込ませる 娘がかわいくないのか? 遺書を書いて貸金庫に預る pic.twitter.com/SuK9F8sbv1
— 満州中央銀行 (@kabutociti) October 2, 2019
森山氏は1977年から1987年にかけて高浜町の助役を務め、高浜原発の誘致活動を通して関西電力との関係を強めていきました。
関西電力によりますと、その森山氏が強権的な態度を見せるようになったといいます。
原子力発電所を安定的に運営するためには森山氏の機嫌を損ねて関係を悪化させてはならない。
そのために金品を受け取らざるを得なかった。
それが関西電力の主張でした。受け取った金品のうち約2億8000万円分はすでに返却したとしています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20191002-00000071-ann-soci
こういう事は電力に限った話ではなく、昔は当たり前のようにあったのでしょう。
関電の役員連中は被害者?これだけの金銭問題ともなれば、逮捕される問題なのでは?
関電側も森山栄治元助役が死去してからの発表も何となく納得がいく。政治家も絡んでいそうですし。
福島の原発事故のあと、関西では、若狭湾の原発群で福島級の事故が起きた場合を想定した放射性物質の飛散予想図が発表されたが、福井県は公表を拒んだためそこだけ空白になっていました。
何と引き換えに得た金銭なのか、世間一般に知られるのが恐ろしかったのでしょうか。
原発マネーを出資した建設会社はどこ?
吉田開発から受け取った「手数料」に森山栄治元助役が上乗せした2000万円分って自分の役員報酬から自腹切るなんてありえません。ここは目に見えない「現金」での裏金から捻出でしょう。こういうのをマネロンというんですよ。金塊や高級時計や絵画に金の仏像とか手口は豊富 pic.twitter.com/J3kmQJbAve
— junko (@junko1958) September 30, 2019
3億円以上の原発マネーを提供していたといわれる高浜町の建設会社は、「吉田開発」です。
1981年に吉田開発は設立。本社は高浜町にあり、ゴルフ場も所有していたとのことです。
ここ数年は関電や関連する子会社の社宅等の改修工事や原発関連工事なので売上高を伸ばしていて、2013年8月期に約3億5000万円だった売上高がほんの5年で6倍に成長。
社長が森山栄治元助役と知り合ってからドンドン吉田開発は成長していったようです。
また、舞鶴市内の社長宅には4台止められている駐車場が併設され、BMWやプレジデントなどの高級車がずらりと並んでおり、セレブ感がハンパないという。
森山氏が顧問を名乗っていた建設会社「吉田開発」(同町)に対し、関電が少なくとも18件の工事を、入札を行わない「特命発注」で契約していたことがわかった。
うち8件を占める関電京都支社では、吉田開発への特命発注が歴代の担当者間の引き継ぎ事項となっていたことも判明。
同社への不透明な「特別扱い」が常態化していた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191003-00050186-yom-soci
入札を行わない特命発注?そんなのがあるんだったら入札は無意味。
最後に
気になるのは、 森山栄治元助役が関電から吉田開発を経由して得た手数料と言う名の「原発マネー」をなぜ関電の役員へと還流させたのかでしょうか?
役員に金銭を受け取らせらせることで、共犯という意識を植え付けさせるためだったのかもしれません。
いづれにせよ、森山栄治元助役は亡くなられていますが、真相を明らかにしてほしいです。
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