1979年(昭和54年)に大阪で起きた猟奇的かつ狂気的な銀行強盗人質立てこもり事件・「三菱銀行人質事件」。犯人・梅川昭美は、4人を殺害し、女子行員にガードルを脱がせ全裸にし『肉の盾』となるよう命令。同僚行員の耳をナイフでそぎ落とさせたという。今回は、ワイドショーを騒がせた凶悪事件「三菱銀行人質事件」の詳細やその後についてまとめました。
三菱銀行人質事件とは?
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1979年(昭和54年)1月26日に、単独犯人の梅川昭美が大阪府大阪市住吉区万代二丁目の三菱銀行北畠支店に銀行強盗目的で侵入した。
客と行員30人以上を人質として立てこもり、警察官2名、支店長と行員、計4名を射殺し、女子行員のガードルなど下着を脱がせ、全裸にさせて行内の接客カウンター前で横一列に立ち並ばせ、籠城を続けた。
大阪府警察本部は投降するように交渉を続けたが、事件発生から42時間後の1月28日、SATの前身である『大阪府警察本部警備部第2機動隊・零(ゼロ)中隊』が梅川を射殺し、犯人射殺という形で事件は解決した。
【三菱銀行人質事件】女子行員のガードル写真て何?
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梅川は、狙撃隊から自分の身を守るために、男性行員全員を上半身のみ裸、女子行員には電話係を除く19人全員を全裸にさせ、『肉の盾』となるよう命令する。
女子行員についてはただ脱がせただけではなく、ブラウス、ブラジャー、パンティに至るまで、ストリップを観るかのごとく、じりじりと楽しむように服の脱ぎ方の順番までも指示していった。
また、男性行員に梅川に撃たれて瀕死の状態だった竹内貞夫さん(当時47歳)をナイフでとどめをさして、肝を抉り取るように命じるが、命令された行員は狙われた行員を守るために「もう死んでいる」と嘘をついた。
すると、梅川は、映画『ソドムの市』で死人の儀式を行うワンシーンの話を出した上で、
「そんならそいつの耳を切り取ってこい。死んでるなら切れるだろ」
とナイフを差し出して新たに命令した。
命じられた行員は、激しく抵抗したが、散弾銃で撃たれた者の遺体と猟銃で狙われている恐怖により応じた。
死んだふりをしていた竹内貞夫さんは命じられた行員が来ると「かまわん」と小声で言う。
命じられた行員は小声で何度も「すみません」と泣きながら耳元で呟き、竹内貞夫さんの左耳を半分切除した。
そして、その耳を梅川に差し出した。しかし、梅川は、耳を口にすると、「まずい!」と言って吐き出した。
三菱銀行人質事件のその後は?
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耳を切り取られた竹内貞夫さんは、失神し多量の出血となったものの事件解決後の緊急治療により、一命を取りとめた。
また、撃たれた右肩は治療で二の腕にかけて人工骨が入れられ、12粒ほどの銃弾が摘出不能のために体内に残ったままとなった。
耳を切り取った男性行員のことをどう思うかというTV番組のインタビューで「恨みはない。彼も辛かっただろう」と語っていました。
事件の現場となった店舗は「三菱東京UFJ銀行北畠支店」として現存している。
事件後に内部の全面改装が行われたが、建物自体は現在も当時のまま使用されています。
三菱銀行人質事件の映画やマンガニュースは?
「三菱銀行人質事件」ですが、1982年(昭和57年)に『TATTOO<刺青>あり』(主演・宇崎竜童)で映画化されています。
マンガニュースで漫画化もされているので、興味のある人は読んでみてください。
三菱銀行人質事件後は悲惨な事件を繰り返さないように銀行では、強盗対策や立てこもりが起きたときの訓練が行われています。
例えば、なるべく怪我人等を出さないために「狙撃」して犯人を捕らえる場合があります。
しかし、狙撃手から犯人が見えないと狙撃できません。そのため、三菱東京UFJ銀行には「狙撃専用の通路」と「狙撃用の窓」が備えられています。
通路は銀行の天井内にあり、しっかりと通路が確保されており、ゴムシートを敷く等して音が出ない工夫がされているそうです。
しかし、銃社会ではない我々日本人の危機管理はまだまだ甘いのではないでしょうか。
コメント
全裸女性行員だけならば、警官隊射撃隊手引きされずに済んだろうが、やはりスーツ男銀行員が、警官隊手引きした。その辺に「抜かり」あったというべきか?
まあ、犯人の側に立っての話だから、許されることではなく、僥倖であったということだ。犯人猟友会員だったらしいが、当然被弾被害者遺族には、共済金支払い免責だとおもいまあう。